前回のやや酸っぱいパンが、「元種の種継しすぎ」と「32℃の車内で発酵」にあると考えましたので、全部新鮮な材料で試してみたら酸っぱさは消え、コクと甘みのある食パンができました。
この記事のもくじ
液種作り
滅菌した容量450㎖の瓶、スプーンを使用。
水 100g
上白糖 30ℊ
上の材料を瓶に入れ、スターターとして前に作った液種を少し入れます。(生きてるか死んでるかわからないけど、変な匂いもしないので)
2日後。
蓋はユルユルにしているので、「シュポン」と言う音はしません。その代わり、クルクルと瓶を回すと、シュワシュワ~っと泡が勢いよく瓶の上部まで上がってきます。 これが出来上がりの合図。 冷蔵庫にいれます。 スターターがない場合はもうちょっと時間がかかると思われます。
元種作り
今回は使い切ることにして200g作ります。よく洗ったプラスチック容器に、
液種60g強力粉60g(写真左)。グルグルかき混ぜて常温で体積が2倍になるまで放置。冷蔵庫で6時間以上(大体です)。
さらに水40g強力粉40gで体積2倍になるまで常温放置。冷蔵庫で6時間以上。で完成としました(写真右)。
本来ならもう一度、水40g強力粉40gをやるようなレシピが多いのですが、2回でも同じ気がしまして。今回は2回にしました。
食パン作り
いつもの感じです。5回目と同じ。
元種 100g
バター 30ℊ
牛乳 50g
砂糖 22ℊ
塩 7g
水 150
ポイントはオーリタード法、捏ね、グルテンチェック、パンチ2回、低温からの焼成 この位でしょうか。
1次発酵:23~4度で8時間。夜中の発酵なので、パンチは1回しかできず。
もう一度やりたかった。それでもよく膨らんでくれた。
その後、分割、ベンチタイム、1.5斤角型に入れ6~7時間程。
この辺まで二次発酵して焼成に移ります
焼成
前回と同様に低温から焼き上げます。
110度10分
160度10分
210度25分
おお~ うまくいってる( `ー´)ノ
ここまでは想定内。 問題のお味は…
ウマい!!
軟らかくモチモチの食感で、酸味はなく、コクがあり、後に甘味が残る。
パンチ1回しかできなかったので、大きな気泡がちらほらあるけど、まぁしょうがない。 それにしても本当に味が濃い。これが天然酵母の力なのか…
前回、課題を「酸っぱさ」にしたけど、今回の焼成でクリアしました!
キメが粗いのは、パンチをもう一度やれば解消するでしょうし。。
あれ…課題全クリア!? よっしゃーっ!!
( `ー´)ノ
まとめ
これまで6回ほど食パンを焼成し、天然酵母の難しさを肌で感じてきました。
思い通りにいかないことも多いだけに、うまくいった時の感動もひとしお。
「パンは科学」とはよく言ったもので、生地中でどんなことが起こっているのかなど、想像しつつ、とても楽しく作れました。
基本の製法は大体わかってきたので、次回は、ちょっとバターリッチな配合にするか…それとも ちょっと趣向を変えてベーグルでも作るかなぁ。この先も、いろいろ楽しみです。
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